ソウル視察4
韓国の不動産状況を聞かせていただくこと一時間。
あっという間に時は流れて、早速新興住宅地の視察に向かう。
「アパート」という分類の高層マンション郡を見に行くのだが、ここで韓国の住居形態の紹介をしたい。
「アパート」2LDK~4LDKの間取りが中心の人気が高い高層マンション。住商複合型のものもある。
「ビラ」5階以下低層マンションタイプ物件。
「オフィステル」住居・事務所用として利用併用ができる。近年急激に建築されているワンルームタイプの高層マンション。地下や1階には食堂などの店舗があることが多い。比較的、管理費が一般アパートより高い。エアコン・洗濯機・冷蔵庫が基本設備されている。
車でビルの林を走る走る。
ビル建設ラッシュとはこのことか。
一行が着いたのは「RICENZ」というアパート。
この郡で世帯数はなんと5,000を超えるという。
小浜の世帯数が約1万世帯なので、小浜の約半分ということになる。
工事現場の車、作業員が往来し、引越し作業が至るところで行われている。
見上げれば空に向かってビルが立ち上がっている様相。
日本の過去にタイムスリップしたような感覚に襲われた。
さて、分譲中のマンションの内見をする。
まずは1LDKの物件。
浴槽は無く、シャワーとトイレが一体になったパウダールームがある。
日本と比べると、鏡が大きい。
モニターホンやキッチンラジオ(TVが付いている物件もあった)などの付属設備は殆んどが韓国製のもので、日本の大手メーカーのものはあまり見当たらなかったのも印象的だ。
又、べランダと呼べるスペースがあるのだが、そこに窓枠を取り付け部屋にする。
日本でいうサンルームだ。驚くことにその窓枠は部屋ごとに異なる。理由は「部屋の購入者の別途費用で施工する」からだという。90%以上のベランダにはその窓が所有者によって取り付けられる。
購入費に上乗せして、一気に施工したほうが合理的なのにと思ってしまうのだが。
ファミリータイプの部屋も見せてもらった。
ここは、内装業者のオープンハウスみたいなところで、特殊なクロス・天井の形状・壁隅細工などが施してあり、あまりにど派手な柄もあったが、逆にこんな冒険も現地の人々はしてみたいのかもしれない、と思ってみたりした。
また、このようなビル郡が建つと、
「教育施設」「病院」などの施設も必須となる。
水道などのライフラインの供給などのインフラ整備も含めて考えると、かなり巨大な市場が動いていると想定できる。
最後に、先述の1LDKの物件。
駐車場1台込みで約3200万円(日本円で)。
「誰が買うんですか?」との私の問いに
現地のスタッフの方は「誰が買うんでしょうか?お金持ちですね。」との回答。
この辺はクエスチョンが残るが、物件は殆んど売り切れ状態だそう。
つづく。
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