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2008年3月12日
路。
(頂き物)
春めいて、参りました。
あたたかい
晴れ
というのはいいもんですね。
北陸の冬というのは特に天候が悪いが故に春の喜びもひとしおです。
さて、先日から「菜の花の沖」(司馬遼太郎著)を読んでいます。
淡路出身の島人がやがて大船商人となる話です。
(途中までしか読んでませんので、そうなるだろうという見解です)
ここでも出てきました、若狭小浜。
昨日読んだところでは、主人公の嘉兵衛が小浜に立ち寄り、藁(ワラ)かなんかを積んでいきました。
藁(ワラ)で鮑などの食材を包み長崎を経由して中国に売る為だったと思います。(いつもウトウトしていますので曖昧)
もっとも嘉兵衛は長崎の商人相手に売るのですが。
私、道路というものは大陸にあるもの、という考えがほとんどを占めていましたが、この本を読んで、道路といっても「航路」、その威力というか、軌跡が鮮やかに描かれています。
かつて、風をたよりに航路を切り開いていった祖先は、念入りな道具の手入れや潮の流れなどの知識の蓄積を武器に、自然と対峙していたことでしょう。
又、小浜の町にも全国各地の商人が出入りしていたことでしょう。
…やがて自動車の普及により、陸路が整備されていきました。又、航空機などの空路によりあらゆる交通網が整備されていきます。
時代に逆行する必要はありませんが、今の時点だけでものを見るのではなく、過去の過程を識っていくのも現代に生きる人間として大切なことではないか、と思う訳です。
当たり前じゃないということ、命をつないで今日があること。
常日頃、忘れがちなことを気付かせてもらいました。
投稿者 hiratafudousan : 2008年3月12日 20:00
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