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2007年12月06日
ある病室での話。
(市内とある庭にて)
もう3回行ったでしょうか。
お客様が入院しています。
入院というと響きが良くありませんが、訪問するとお見舞いに行ったこちらがほのぼのさせられます。
今日はその方との契約事があり、訪問したのです。
エレベーターを出て部屋に向かうと、ご主人と奥さんがいらっしゃいました。
平田(以下平)「こんにちは。ご無沙汰しております。」
ご主人(以下主)「おぉ~平っさん、待っとったんや。」
平「奥さん、すいません。お邪魔します。」
奥さん(以下奥)「いやいや。ほんまは(ご主人の)顔を見るのも嫌やさけ(笑)いつもお世話になって。」
平「(笑) さっそくですが、書類の方ご確認下さい。」
主「お。分かったぞ。えっと…(ごそごそ何かを探し出すこと2~3分)」
奥「この人はほんま昔から手がかかって(笑)」
平(笑)
主「あかん。無い。あれ出しといて。平っさんに渡すやつや。名刺入れ。」
奥「そんなもん探しとったんかいな。平田さんも時間ないんやから。」
主「あかん、緑色のやつしかあかんのや。出しといてよ。」
奥「この人と私は価値観が全然違うの(笑)平田さんも時間ないんやからあんた早しな。」
~この後、契約内容の確認→記入捺印~
平「ありがとうございました。今後も宜しくお願いします」
主「(奥さんに向かって)平っさんに渡すの出しといてよ。」
平「ご主人のいいところはマイペースなところですね。どんな時でも何というか…弦の音色が同じですね。」
奥「ほんまに。(小声で)お医者さんはこの人のこと慎重派やっていうけど、私に言わせたらただのビビリや。」
平「(小声で)奥さんも大変ですね。」
奥「そうや。しっかり付きっきりしとかんとあとで苦労するのは私やから(笑)」
全員(笑)
この病室内にはいろんな声が聞こえてきます。
無茶を言った患者さんを一方的に諭すお医者さんや「おーい」と誰かを呼ぶ男性の声…。
それぞれの人間模様がありますが、お互いが理解し合えるこのご夫婦を拝すると安堵感で包まれます。
自分は…と思い巡らせながら駐車場へと歩を進めるのでした。
投稿者 hiratafudousan : 2007年12月06日 18:42
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