《 平田不動産より愛をこめて |
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2007年02月13日
不動産のはてな 「服」と「不動産」
先日デパートにいってきました。素敵な服がありましたので、早速試着。うん、よく似合います(笑)
私「明日も来ますので、少し考えます」
店員「もしよろしければ、キープもできますが」
私「そんなの可能なんですか?」
店員「お名前と携帯番号を記入していただきますと、1週間キープしておきます。しかしその後はフリーになりますのでご注意下さいませ」
ごくごく普通の会話の中に、意外な事実が隠されています。
私は不動産を扱う仕事をしていますので、その対応に正直戸惑いました。
「私がキャンセルしたら、他の人に1週間売れないよ。バーゲン行きになっちゃうのでは…。不動産ではこんなにキープできないよ。」これが感想。
そうなのです。不動産は世界に1つ。2つと同じものがありません。
立地・間取り・設備・日当り・階数・構造…同じ間取りのマンションであっても景色や日当り等変わってきます。
そしてここが重要なポイントです。不動産にはそれぞれ家主様がおり、不動産業者がその仲介をしております。
1、人(家主様)の物件(持ち物)を勝手にキープしておいた。
2、1週間後、キャンセルになる。
3、その1週間の間に20組のお客様が訪問していた。もし、誰か気に入っていたら決まっていた。
4、結果→家主様に対してもお客様にたいしても平等性が保てなくなる。
という訳です。
要するに不動産は「世界に1つしかない→代わりのものがない」ものなのです。
よって「キープをするということは家主様側、お客様側の平等性を保つため簡単にはできない」ということです。
この上で、服の例で考えてみますと…
「同じものがいくつもある→代わりのものがある」
よって、キープしても他店から取り寄せることができる、キャンセルになっても自分の店舗で処理できる(自己責任)ということになります。
では、実際のお部屋探しではキープしてくれるの?という話ですが、
例えば土・日の間もキープして欲しいといった場合、土・日はお客様が比較的多く来店されるため、キャンセルになった場合の機会損失は大きくなりますので、「決める」という前提で押さえるか、「決めるかどうか分からない」場合はお断りすることがございます。
又、原則2物件を押さえることは出来ません。「どちらかが決まらない」訳ですから、その間の機会損失とお客様の「どちらかにしたい」という気持ちを天秤にかけると…もし、どうしても押さえたいなら1物件を押さえますから、いついつまでに返事をいただけませんか?という話になることが多いでしょう。
これは、当店担当者とのやりとりの中で判断致しますが、その基準は「平等性」を保てるかの判断になります。
投稿者 hiratafudousan : 2007年02月13日 19:32
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